グロインペイン症候群~股関節の痛み~

なんか最近股関節あたりが痛い…

なんか下腹部あたりが痛い… 

もしかしたら鼠径部痛症候群、

いわゆるグロインペインといわれるものかもしれません。 

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 特に股関節あたりを打ったわけでもなく、

捻ったわけでもなく。

最初はちょっとした違和感から始まり徐々に痛みに変わっていき、

ついには練習から離脱するほどの状態にまでなる。

病院に行くも画像診断でも異常はなく、

医師からは安静にしましょうの一言。

 練習なんてもってのほかで、

歩くのはもちろんくしゃみをしても痛みが出る。

靴下やパンツをはくことさえしんどくて、

半年以上も痛みは消えず…。

プレーを続けるのを断念し、医療の道へ。

上記の通り、

私はグロインペイン で満足にプレーすることができずに引退をしました。

幸か不幸か、

現役時代からわりと痛みには強く

多少の痛みには耐えながら練習参加をしていました。

最初に違和感を感じたときに 休めていれば

また違った結果になっていたかもしれません。

当時はリハビリをしてくれる人もおらず、

自分でメニューを組み立てていましたが、

今思うとあのメニューで良くなるわけはないなと。

今だからこそ、この道に入ったからこそわかることで、

きっと当時の私と同じように

何をしたらいいかわからない選手がたくさんいると思います。

特に理由もなく、

最近股関節に痛みが出てきた選手は、

下の写真の動きを簡単にチェックしてみてください。

左右差や痛みが強い場合は

グロインペインのサインかもしれません。

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 この動作で支持脚の付け根(写真の場合右脚) に痛みがある。

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 脚を上げると痛い。

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 腹筋すると痛い。

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 なんかボールやクッション挟むように力を入れると痛い。

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 こんな感じで、

右膝を地面につけたまま右肩を床につけれますか?

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全くついてませんね…。

(下の二つの写真はグロインペインであるかどうかのテストというよりは

グロインペインになってしまった要因の1つかもしれない柔軟性のテスト)

 写真の動作はあくまで簡単なチェックであり、

痛みがあるから必ずしもグロインペインという訳ではありませんが、

予備軍の可能性があるということを頭に入れておいてもらえれば、

悪化する前に対処ができると思います。

特にサッカー選手に多い疾患です。

もしも痛みが強くなってくるようであれば一度ご来院下さい。

原因は個人によって様々です。

筋力なのか、柔軟性なのか、協調性なのか。

まずは原因を突き止めます。

その上で今出来ること、

今しなければいけないことをお伝えします。

怪我して良かったと思える身体作りをしていきましょう。